医療事務の資格は弁護士や医師のように仕事に従事するために必須の資格ではありません。ただし資格を持っているだけで、業務内容を知っていることやノウハウを持っていることが証明できます。新しい勤め先を探す際にも職歴や経歴を証明する際に有利となるので、取っておいて損はしない資格です。
通信教育などで学習のペースを選べる形態の講座が多く、人それぞれですが最短で4か月ほどで学習を完了することができます。資格試験自体もほぼ毎月行われています。
講座費用も5万円程度とそれほど高額ではなく、場合によっては分割払いも可能です。受験料も5000円ほどなので、合わせても6,7万円程度で取得できるのが一般的となります。
医療事務の仕事は全ての病院で必要とされており、比較的職場を探しやすい職種です。自宅から近い住宅街や、交通の利便性の高い駅に近い場所など自分の働きたい場所に合わせて病院を探すこともできます。家庭の事情などで頻繁に職場を変えざるを得ない事情がある場合も対応しやすい職業となっています。
働く病院が変わっても、受付業務やレセプト業務など従事する業務は大きく変わりません。仕事にも早く慣れることができ新しい仕事に馴染むためのストレスも少ないのが特徴です。仕事場が変わる度に一から新しい仕事を覚えることに比べれば、自分のノウハウや経験でカバーできる部分が大きいのは魅力です。
診療時間に昼の休憩がある病院は、長い昼休みが設けられていることが多いです。開業医であれば時間の調整もしやすく、午前中だけや午後からだけの勤務だけも認めてもらえます。長いお昼休みの間に抜け出して自宅に戻ることもでき、介護や子供のお迎えなどにも対応しやすい勤務時間で働けます。
病院に来る患者さんは何かしらの不調を抱えており、丁寧な対応が求められます。時には医師の専門用語をかみ砕いて説明する必要もあり、ある程度の知識も必要です。医療事務の仕事と聞くと、黙々と作業するイメージも持たれますが、実際は患者さんと話をすることが大半と言っても過言ではありません。
病院ごとで異なるため、一律での算出は難しいですが年収で300万円程度のレンジの方が多いです。ただし600万円程度稼ぐような人もおり、持っている知識や経験によっても大きく左右されます。始めてから経験を積み、少しずつ昇給していける職種でもあります。アルバイトやパートになると時給1000円から1200円程度が相場です。勤務する地域でも異なるので、気になる方は相場を調べてから金額で病院を選んでもいいでしょう。